MacでPostfixとdovecotを使ってテスト用メールサーバを作ってみた。
まだまだ寒いですね。
今回は以前書いたメールサーバid:amidaike:20130303から更にPostfixを使って
メールの送信及び受信まで設定してみましょう。
以前にMacの環境を書き忘れていたので書いときます。
OS : MacOS X 10.7.5
dovecot : 2.1.15
postfix : 2.8.4
dovecotは以前id:amidaike:20130303に書いたようにインストールとtelnetでの接続確認まで出来ました。
popサーバの用意が出来たので今度はsmtpサーバの準備です。
postfixはMacでは標準で用意されていますのでそのまま使用します。
ちなみにHomebrewには存在しませんので。
早速postfixを起動しましょう。postfixを起動するにはrootユーザでしか無理です。
sudo postfix start
これだけでpostfixは起動しますたノシ
警告が出ても無視して下さい。
といってもこれだけではまだまだ足りません。
一旦postfixを停止させてください。
sudo postfix stop
Macのpostfixではsubmit.credというファイルを作成しないと送信できないようなので、
以下のようにsubmit.credファイルを作成します。
sudo touch /etc/postfix/submit.cred sudo vi /etc/postfix/submit.cred #この2行を追加 submitcred version 1 hostname|username|password sudo chmod 600 /etc/postfix/submit.cred
ついでに/etc/postfix/main.cfファイルも触りましょう。
以下の内容を追加してください。
myhostname = localhost home_mailbox = Maildir/
ここまで終わればpostfixを起動してください。
postfixを起動していて設定ファイルを直したら
sudo postfix reload
と入力すれば設定ファイルが反映されます。
ローカル内で使うのなら以上でpostfixの設定は完了です。
それでは実際に送信できるか試してみましょう。
既にdovecotは起動しているものとします。
ここでは簡単にmailコマンドを使って確認します。
mail Macでログインしているユーザ名
Subject: テスト送信
メール送信テスト
.
EOTと最後に表示されれば完了です。
mail Macでログインしているユーザ名@localhost
と入力してもおk。
次に受信が出来ているかの確認です。
こちらも前回と同じくtelnetで確認しましょう。
telnet 127.0.0.1 110 Trying 127.0.0.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. +OK Dovecot ready. USER Macでログインしているユーザ名 +OK PASS Macでログインしているユーザ名のパスワード +OK Logged in.
popサーバにログイン出来ればlistと入力します。
LIST +OK 1 messages: 1 310 .
これはメールの一覧を表しています。中身を見るには
RETR 1
とLISTで表示された番号を入力するとメール内容が表示されます。
古いものから順番に1、2、3、、、とLISTには表示されていきます。
最新は数字が大きいものという事ですね。
ここまでで問題なく表示されればメールの送受信は完了です。
今回はdovecotの設定と違って簡単でしたね。
メールクライアントから送受信する場合、
・POP
サーバ名 : localhost
ユーザ名 : Macでログインしているユーザ名
ポート : 110
・SMTP
サーバ名 : localhost
ユーザ名 : 設定の必要無し
ポート : 25
と設定すればメールクライアントからでも送受信可能です。
以上で無事にメールの送受信が出来ました。
但し、今回の設定はあくまでもローカル内でのメール環境の設定なので、
外部へ送信(例えば@gmail.com等)は出来ませぬ。
更に外部からも受信出来ません。そりゃ当たり前か。
後は.forwardや/etc/aliasesを使った転送設定等も可能ですがこれはまた別の機会に。。
分からない箇所があったり同じように設定したのに動かない!!
という事がありましたらコメントください。